最近の子供達の、脳が変わってきているという報告が盛んに伝えられるようになった。

8歳くらい迄に、一人で食事をしたり、多くの時間を一人で過ごさなければならなかったような子は、脳内快楽物質のセロトニンなど
の分泌量が少ない傾向になってしまう。
また、3歳くらい迄に、叱られ過ぎた《虐待のレベルで》子にも同様の現象が起きる。
セロトニン受容体は、大脳皮質にも膨大な量であることから、その子の理性面に大変深刻な影響を与えるという報告だ。
分かり易く言うと、ストレス回避能力や衝動抑制力が低くなり、学習障害などに影響を及ぼすという結果を導く。
もちろん、環境ホルモン( マスコミ用語 ) による生体への影響は、広く知られている。
この環境ホルモンによって、セロトニン系神経伝達の回路がおかしくなって来ているらしい。

環境ホルモンの実際の状態は、かなり急ピッチでCrisis 信号を発信している事に目を向け、私達自身の生活を身近なところから
考え直すことは、必須である。 
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このページで伝えたい事の一つが、ドイツの児童精神科医のライナー・レンプ博士 が提唱した<早幼児期脳障害> である。
過去に、少年や少女達によって起こされた凶悪犯罪は、目を覆い耳をふさぎたくなる程残忍さを増し、痛ましく悲しい被害者を
出しています。
そして、人々の「どうしてこんな事に?」の疑問に、その家族や周囲の養育状況が指摘される事が多々ありました。
しかし、最近の精神病因論的見地から、どうもそればかりが原因ではないという検査報告があったのです。
早幼児期脳障害 について

妊娠早期に流産防止に投与される、黄体ホルモン製剤や甲状腺ホルモン製剤や、出産後の母乳中に含まれるダイオキシン、
脳炎の罹患などにより、早幼児期の脳細胞機能障害を発生させるという事がわかった。

流産防止のホルモン製剤により、胎児の脳は超男性化 ( アンドロジェン作用 )する。
これらの脳障害または脳の形成異常は後に、学習障害( LD)、行為障害( CD)、境界性人格障害( BPD)、
注意欠陥多動性障害( ADHD )、反社会的人格障害( APD )や、稀に重大犯罪に結びつく事が多いという。

黄体ホルモン・甲状腺ホルモン製剤は、天然の女性ホルモンを模倣して作られた化学物質で、
天然のホルモンと違い簡単に、胎児に到達してしまう。
また、化学構造は天然ホルモンと環境ホルモンの中間に位置し、環境ホルモンと良く似ているという。
環境ホルモンの影響は、内分泌系を撹乱し、人間本来の生態にまで、大きな変化をもたらしている。

胎児の脳の超男性化とともに、アトピー性皮膚炎などへの影響もあると伝えられている。

この様な脳を持った、思春期の青少年が犯罪を犯す確立は、100人に4人。普通の脳形体の人より凶悪犯罪を起こす確立は、
かなり高いという事である。

MRI(核磁気共鳴像)による所見では、脳孔症 (ポーレンセファリー)・左後頭部の脳欠損、第3脳室の拡大、
前頭部または後頭部のクモ膜のう胞、脳室壁の形成異常、側脳室の左右差、小頭症などが顕示された。
 早幼児期脳障害の診断
1 抑制性が弱く、とても衝動的。
2 注意集中力が低い、移り気で飽き易い、一つの事や大切な事を選んだり判断して、最後まで行う事が出来ない。
3 周囲から受ける刺激やストレスに対する反応が、過敏。
4 感情の起伏が激しく、すぐに泣いたり笑ったりする。
5 危険を察知する感覚や恐怖心に欠け、危険な遊びや高い所から飛び降りたりする事が多い。
6 未知の人に馴れ馴れしかったり、継続的な人間関係を保てなかったり、対人関係の距離感覚に問題がある。
7 知能は平均的、知的障害はないが、ゲシュタルト心理学で説くところの、図と地点の分別機能に障害がある。
8 知能の割に手先が不器用、字が下手で学業成績が低い。
9 いたずらが頻繁で、身なりにもかまわず、年中落ち着きがなく、動き回っている。


ADHDの場合、脳波検査では、年齢と比較して著しく未熟で不規則な波形、周波数の遅い振幅の大きな徐波の混入、
てんかん性脳波に類似した棘徐波や突波が見られる事が多い。

ノルアドレナリン系の機能不全、甲状腺ホルモンのレセプター異常、神経伝達物質の代謝を司る酵素の遺伝的な欠損、
非局在性の神経学的なソフトサイン。

脳の糖代謝が男子で8%、女子では13%低下している事がわかった。
また前頭葉の、血流低下なども見られ抑制欠如の傾向を現している。

病院の受診ケースでの男子と女子の発症比率は、9:1、学童を対象とした疫学的研究では、4:1といわれる。
( 男子の脳の形成が女子の過程に比べて複雑に屈折しており、傷つきやすいという事から生じているらしい )
出生順位では、第1子に多い。( 初産の困難性や母親から子供に伝達されるダイオキシンの量が、第1子に一番多い )
レンプは、早幼児期脳障害の概念を確立したが、このような脳を持った少年が大人になった後の 犯罪学的な予後は、
決して悪くない。
環境や機会に恵まれれば、社会にも適応して行ける事が、わかっている。

アメリカでは、薬物療法が中心であるが、日本では薬物療法への抵抗がまだ厚く、たとえ凶悪犯罪が発生した直後であっても
脳器質的病態に対する心理療法的なアプローチは、かなり遅れているような感もある。
ストレス状況下の母体から胎児への影響

胎児は始め、母体の中で女性ホルモンのエストロジェンとプロジェステロンのシャワーを多く浴びているが、
胎児が男性と決定すると、男性ホルモンであるアンドロジェンなどの分泌が開始される。
その時点で母体が多くのストレスを受けていると、その移行過程がうまく行われずに女性的傾向の強い子供に育ってしまい、
ホモ的傾向が現れる事もあるという。

性同一性障害や性嗜好異常などの性障害、またそれらから来る{愛情と憎しみとの境目の区別が付きにくい }などの、
問題をかかえる事もある。
妊娠中のお母さん達を、脅かしてはいけないが、これからの時代はただ神のみ( コウノトリ? ) ぞ知るではなくて、
我が身の細胞までをも知っている必要があるように感じる。

人を一人この世に産み出して、育て、人間として生かしていくことは、命がけの仕事です。

妊娠中のお母さんの御主人様達を、驚かしてはいけないが、人間にとっての安全な家庭は、
命を育てていくうえで、絶対不可欠なのです。

そしてその命を宿すお母さん(奥様 )を守ってあげられるのは、御主人様ただ一人なのです。


もし何かの事情で、母としてただ一人赤ちゃんの誕生を待っている妊婦さんがいらしたら、とにかく心やすらかにを忘れずに。
赤ちゃんの誕生の日を楽しみに過ごすことです。
あなたと、赤ちゃんの将来の人生のために。

環境ホルモンや、経皮毒について、良く調べ、赤ちゃんのために、生活を変えてください。

しあわせがたくさんありますように。 祈っています。