同じ家族の中でも、違う性格・人格をもっています。
一人一人が一個の、独立した人間です。

社会・家庭、どの世界でも、健康的な人間関係を、創っていきましょう。

人生の脚本

「人生の脚本」この響き、あまり嬉しくないでしょう?
まるで人生が、脚本どうりに進んでいるみたいな、感じを受けることでしょう。

でも、ごめんなさい。治療者の立場としては、
半分は脚本の存在があると言っておきましょう。。

少なくとも、あなたが、この脚本に気づく迄は(Self Awareness)、
知らず知らず、その脚本どうりに人生劇場は続いて行くでしょう。

あなたの人生の脚本の大筋は、他のページでもお話しているように、
あなたの意識していない時間の中で、潜在意識にインプットされてしまった、
潜在意識脳という巨大な記憶のコンピューター内にあります。

あなたが、小さかった頃に関わった近い家族などの関係者、
全てのまわりの環境や出来事や経験からの記憶は全て、
あなたの潜在意識の中に残っています。

あなたが将来どんな人間関係の中で、どんな社会を選び生きていくのか、
歩いていく道筋のアウトラインが
その人生脚本の中にインプットされています。

その中でも、あなたへ大きな影響を与えるのは、
自由な子供の感情を抑圧した時の経験から作り上げられたものです。

それは、あなたの真の喜びから出来上がった脚本ではありません。
でも、間違いなく、あなたのパターンとして、
脳の90%を占める、あなたの潜在意識に生きている、
スタイルシートです。

するつもりはないんだけれど....「わかっちゃいるけど、やめられない。」
繰り返してしまう行動、といった傾向に気づく事は、
ありませんか?

これが、潜在意識の引力とも磁石とも言える、パワーです。
         





         
人は、知らず知らずの内にやってしまう反復行動
人間関係のゲーム〔駆け引き〕の中で、人生のイベントをいとなんで生きています。

しかし、潜在意識の中に押しやられている、
本当の自分の姿に気づいていないので、訳のわからないトラブルを生むことになります。

そして、本意ではない、繰り返しをしてしまうのです。

心の奥の本当の自分は、
《心の内面を見せられる人、抑圧していた自分を解放できそうな人》を得ると、
その人に対して、一気に爆発する事になってしまいます。

その一例が、「結婚する迄は、あんなにうまく行っていたのに....。
結婚したとたんにうまくいかない。」
などという具合になる訳です。

そして、自分にとって何が大切か必要なのかが
わからない人達がしてしまう、人間関係についての失敗があります。

第3者 ― 知人 ― を優先してしまうことです。
自分は後回し、人の顔色・感情の様子・示される態度が、すなわち、
自分という人間性・アイデンティティーの現れと考えます。

自分の内面を全て正直に話せる人に対しては、
自分の感情の働きかけを後回しにしてしまいます。

家族でも、夫婦の間でも、「愛し、愛されたい」 という肯定的な感情がありながら、
第三者との関係が先に優先されているという状態は、
マリッジ.カウンセリングや、ファミリー.カウンセリング
によって、たくさん浮き彫りになります。

   記憶の書き換え
人生の脚本を書き換える為には、
潜在意識の中に抑圧された記憶や間違っている内容を知ることが大切です。

順番を間違えずに、着実に進めて行けば、けっして無理のある方法ではありません。
しかし、<心の治療には必ず、少し痛みを伴う >ということはあるでしょう。

そして、いくら生きにくく感じても、心地悪くても、
今迄慣れ親しんで来た古い脚本に従って、生きて行く方が、ずっと楽なのだという
理性脳の習慣生があるので、抵抗感があります。

これを、私達は<治療抵抗>と呼んでいます。
これは、自己の〔 
自我防衛機制〕という自然自己防衛とも言える行動なので、
ある種自然の反応とも言えます。

たとえ時間がかかっても、
周りから抑圧された状況で作り上げられた脚本に従うよりも、
自分が作者として書き直した脚本の方が、長い目で見れば
心地良く生きられる道につながって行くという、事実を知ることは大切です。

        もう一つ、自我の状態を調べる方法に、<TA交流分析>
という分析治療法があります。
アメリカの精神科医のエリック.バーン(1910―1970)
によって発案されました。

簡単に説明すると、
人と人のコミュニケーションの潜在意識の中に潜んでいる巧妙な意図、
意識されることのない作意など、人間交流関係の外側だけでは見えない、
深い交流状態・自我レベルを知るための分析方法です。
ここでは、少し当クリニックでのアレンジ型を説明します。

の自我の世界は
P― Parent <親の自我状態>
          親が、子供の行動を叱ったり、心配している姿に相当する。

A―Adalt <大人の自我状態>
         現実を客観的に受け止め、問題などの原因を考えている姿に
       相当する。

C― Child<子供の自我状態>
          子供の頃と同じような考え方、感じ方で行動したり、
        感情的に反応した り、困惑、混乱したりしている姿に相当する。

というパートの基本形が存在しています。
         



            
そして、もう少し細かくあなたの中の自我分類をすると  

1自由な子供― 生まれたままの自我状態。
「あれが欲しい、遊びたい、お腹が空いた、眠いよー。」など、
他者とは関係なく自分の欲求だけで行動する。

2 適応した子供― 大人に育てられる過程で、
いろいろな事を覚えて発達して行く自我。
「これをしたら誉められる、こうすれば怒られない」
など、他者との関係を意識して適応したあなた。
同時に、親や周囲の大人の考え方や行動から受け継がれた、
『親の自我状態』も含まれます。

3 養育的な親 ― 様々な事を教えてくれたり、子供に励ましを与えたり、
人を優しく導いて行くあなた。
自分や他の人を気遣ったり、世話をする時に活躍する。

4 支配的な親 ― 人に命令したり、子供を叱ったりする、あなた。
他者に権力を振りかざすばかりでなく、あなた自信にも命令し圧力を加えて、
人と比較してひがみ、不服感を生みます。
そして、「もっと頑張らなくてはいけない。」
「完全に終わらせなくてはいけない。」
「○○○○ をするべき」などの状態は、この自我状態から発信されている。

5 成人の自我 ― 物事を冷静に解決したり処理する事の出来る、
偏見や思い込みのない、落ち着いた自我状態。
この自我状態が働かないと、パニックに陥ったり、
コントロールの出来ない状態になります。

一般に行われる交流分析の内容
構造分析 P.A.C.などの自我の部分を区別して、自分の生活の中のいろいろな自我の状態を調べる。

交流パターン分析 ― 日常生活の中の、コミュニケーションパターンを、分析する。
言葉、行動、態度の観点から、家庭内の様子、会社の上司、同僚、部下や、学校の友人、先輩後輩や先生、
全ての人間関係のコミュニケーションでの、自我状態のポジションを割り出す。
ゲーム分析 ― ゲームというのは、いつもいつも繰り返してしまう、自分にとって悪循環となっているコミュニケーション・パターン。
人との関わりの中で、いつも気まずい終結を迎えるのに、その繰り返しが止まらない、という状態です。

後味の悪い、繰り返しのゲームを割り出して、そのイベントをストップする分析です。
悪い要素しかない、りすの回転車状態をクリアにします。
脚本分析 ― もしも、あなたの人生に脚本があるとすれば、いったいどんな脚本なんでしょう?
あなたが、今迄歩いて来た人生の中の、脚本に書き込まれている内容を明確にする事によって、自分が心地良く生きる為の脚本へと
修正する事で、新しい脚本の人生を生きられます。

 心理分析 療法  あなたのセルフイメージのフレームを修正して、心地良く生きていくためのプログラムです。
           少しずつ、一生を通して学んでいくことが、私生活の経験を生かす人生を送れるでしょう。

そして、確実に何かが変わっていきます。
        自分の事を知って、学んでみたいと、思いませんか?

 何か心地悪いものを感じたら、いつでも、どんなことでもいいから、話しにきてください。
         人生は、絶対にクリエイトできるものです。
 あなたが、そうしたいと望むのならば。

一人一人が、大切な、美しい原石です。
どんな人生をクリエイトするかで、いっそう 輝きをはなちます。